阿波蜻蛉

阿波踊りの国(徳島県)出身の勝虫による蜻蛉観察日記

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北海道遠征~道東の湿原~

天気が良いことを信じて、早めに移動したものの移動先も天気が悪く結局3日目は早めに宿に入って終了。
移動日を除けば今日が最終日。最後はやはりここだろうと決めていた場所に向かいましたが天気が微妙。
この場所は3年前イイジマルリボシヤンマを撮影した道東の湿原です。あの時は、羽化から交尾まで一連の生態を観察できましたが今回は天気が悪いということを抜きにしたとしても少なかったです。3年前は数え切れないほど羽化殻が目につきましたが、今回は1個だけで羽化中の個体も見つけられませんでした。ちなみに時期的には3年前とほぼ同じで、あの時と比べるとまだヨツボシトンボやカオジロトンボが見られたので、やや遅れているということを考えれば逆に羽化時期からそう外れていないと思われたのですが…。
イイジマルリボシヤンマ♂
イイジマルリボシヤンマ Aeshna subarctica subarctica♂
NikonD700+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D

イイジマルリボシヤンマ♀産卵
イイジマルリボシヤンマ Aeshna subarctica subarctica♀産卵
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

3年前は少し足を入れるだけでたくさんの♀があちらこちらから飛び出しましたが、今回は産卵中の個体もなかなか見つけられませんでした。イイジマルリボシヤンマもクモマエゾトンボみたいに羽化制御ができるのでしょうか?

カラカネイトトンボは変わらずたくさんいました。
余談ですが、3年前はこの湿原で昆虫写真家の尾園さんにお会いしました。
トンボ屋の方は皆さんご存知ですよね。今年の夏、あの「日本のトンボ」を出された著者のお一人です。
尾園さんの写真を初めて見たのは「沖縄のトンボ図鑑」。こんなシーンをこんなに綺麗に撮れるものなのかと衝撃を受けました。尾園さんのブログ「湘南むし日記」は毎日チェックしていますが、トンボのありのままの姿を撮影されています。3年前はカラカネイトトンボの産卵を主に撮影されており、恐らくその時撮影されたと思われる写真が図鑑に掲載されていました。またどこかのフィールドでお会いできれば良いのですが…。

カラカネイトトンボ♂
カラカネイトトンボ Nehalennia speciosa♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

エゾトンボ♂
エゾトンボ Somatochlora viridiaenea♂
NikonD700+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D

オジロワシ
オジロワシ Haliaeetus albicilla成鳥
NikonD700+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D

オジロワシが気持ちよさそうに飛んでいました。

これで、今回の遠征は終了。天気に恵まれなかったのもあり、あまりいい結果は得られませんでしたが北海道の雄大な景観の中でいるだけでかなりリフレッシュは出来ました。

最後になりましたが、この遠征にあたり情報を提供してくださいました方々に深く御礼申し上げます。
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  1. 2012/08/12(日) 10:17:52|
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北海道遠征~シリエトク~

北海道遠征3日目。
さらに東へ移動し、知床へ。
昨日の昼以降天気が悪く、この日も心配でしたが到着時はなんとか晴れ間が見えていました。
知床一湖
知床一湖

高架木道
高架木道

さて、ここにはエゾアカネやリスアカネの北海道亜種ヒメリスアカネ目的で来たんですが、ある事が理由で地上遊歩道が閉鎖されていました。その理由とはこいつ↓
ヒグマ幼獣
ヒグマ幼獣

まだ、幼獣ですがれっきとしたヒグマです。高架木道からもしっかり見ることが出来ました。本来であれば活動期は過ぎているはずなのですが今年はまだ頻繁に目撃され、地上遊歩道が閉鎖されてしまったのです。ちょっと楽観視してましたね。双眼鏡でのぞいて見るとエゾアカネやヒメリスアカネらしいトンボがちらほら見えるのですが、写真を撮るにはあまりにも距離がありすぎました。
がっかりしながら駐車場に戻りましたが、なんとここでエゾアカネを見ることができました。
エゾアカネ♀
エゾアカネ Sympetrum flaveolum flaveolum♀未熟
NikonD700+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D

淡いオレンジ色がなんとも綺麗ですね、ネキトンボになんとなく似てるかなというのが率直な感想でした。しかしながらこの個体以外はヒメリスアカネも含め見られず。天気も悪くなってきたので早めに移動しました


途中、エゾシカがよく道路際に出てきてました。
エゾシカ
エゾシカ

そういえば、ヒグマの成獣も一度見かけました。
こわい、こわい。
  1. 2012/08/11(土) 21:45:26|
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北海道遠征~アカメイトトンボの現状~

北海道2日目。大雪山を後にし、その後は知床に向かう途中、かつてアカメイトトンボが多産したという湖に寄ってみることに。胴長を履き、探索すると多数のイトトンボが出迎えてくれました。
セスジイトトンボ交尾
セスジイトトンボ Paracercion hieroglyphicum交尾
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

一番多かったのはセスジイト。なんでここまできてセスジイトが一番多いねんってちょっとツッコミを入れたくなってしまいました。

キタイトトンボ
キタイトトンンボ Coenagrion ecornutum♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

こちらは北海道らしくキタイトトンボ。日本では北海道でしか見られないイトトンボです。

マンシュウイトトンボ♂
マンシュウイトトンボ Ischnura elegans elegans♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

こちらも北方系のイトトンボのマンシュウイトトンボ。日本では北海道と青森県の一部でしか見られません(確か)。3年前は釧路市でも撮影しました。しかし、見た目がアオモンイトトンボそっくりなんでなんか新鮮さに欠けます。

その他にはルリイトトンボ、オツネントンボ、クロイトトンボが見られました。クロイトトンボを見かける度にアカメイトじゃないかと確認しましたが見つからず。この湖にはかつては多産していたそうですが、数年前に青潮の影響で水生植物が枯死した後、激減し現在では絶滅状態だそうです。また、その他の産地も減少傾向が著しく、現在はアカメイトトンボの確実な生息地は無いようです(このあたりの事情についても地元の研究者の方から伺いました)。このような結果を受けてか、先日環境省が公表した第4次レッドリストではアカメイトトンボはベッコウトンボ、ミヤジマトンボなどと並び絶滅危惧IA類に指定されています。もしかするとベッコウトンボより先に日本からその姿を見ることが出来なくなるかもしれませんね。ところで改定されたレッドリストを見ると、結構衝撃的であります。今まで県レッドでは常連であったアオハダトンボ、キイロサナエ、アオヤンマが遂に国のレッドリストに指定されました(いずれも準絶滅危惧)。また、前回は準絶滅危惧であったメガネ属3種はそろって絶滅危惧Ⅱ類にランクが上がっています。その他にはマダラヤンマやイイジマルリボシヤンマ、トビイロヤンマなどが新しく指定されました。トビイロヤンマについては今回新たに追加されたにもかかわらず、いきなり絶滅危惧IB類です。これはここ5年間ほどで激減したという事です。トンボに限ったことではありませんが、年々生物が少なくなっていくようで悲しくなりますね。
  1. 2012/08/10(金) 00:38:38|
  2. トンボ
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北海道遠征~クモマエゾトンボを狙う~

夏休みの直前まで北海道にいたので、夏休みはそのまま北海道で過ごしていました。トンボ目的では3年前にも来ていますがその時は釧路から入り、道東でイイジマルリボシヤンマを主に撮影していました。今回は千歳からだったので、時期的に丁度よいのではと思い、まずはクモマエゾトンボ狙いで大雪山に行ってみました。

ちなみに、大雪山に行くのは今回が初めてです。クモマエゾトンボが生息するという湿原は片道2時間程かかる上、ヒグマが比較的生息する地域みたいだったので、クマ鈴をベルトの左右に付けてチャリンチャリンならしまくりながら向かいました。初めのうちは霧がかかっていたのですが時間が経つにつれ、はれていき目的地に着くころには非常にいい感じになりました。
大雪山の高層湿原
大雪山の高層湿原

大雪山の高層湿原
大雪山の高層湿原

やはり、こういう湿原を見ると本当にテンションが上がります。
で、トンボのほうですが一番多かったのはなんだかんだ言ってアキアカネ。北海道とは言えやはり平地は暑いみたいでこのあたりまで避暑であがってきているみたいです。ですが、数が多すぎるのでモウセンゴケの餌食になっているものもいくつか見られました。
アキアカネ
モウセンゴケに捕まったアキアカネ Sympetrum frequens
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

あとは、やはり北方種のヤンマ
オオルリボシヤンマ♀(青色型)産卵
オオルリボシヤンマ Aeshna nigroflava♀(青色型)産卵
NikonD700+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D

しかし、クモマエゾトンボをはじめとにかくエゾ系が殆ど見られないのです。とは言え、時期や天候で言えばこれ以上の条件は中々無いのでひたすらクモマエゾが好むとする小さい池塘や湿地で待ってました。
ルリイトトンボ♂
ルリイトトンボ Enallagma boreale circulatum♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

話は少しそれますが、ルリイトトンボはなかなか色を再現するのが難しいですね、実際目で見てると本当に綺麗なのですが、撮影してみるとなんか違うなというのが良くあります。今回は少し逆光ぎみで撮影してみました。少しはイメージに近づいた気がします。

ルリボシヤンマ♀産卵
ルリボシヤンマ Aeshna juncea juncea♀産卵
NikonD80+Sigma15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

ルリボシヤンマ♀産卵
ルリボシヤンマ Aeshna juncea juncea♀産卵
NikonD80+Sigma15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

しかし、結局クモマエゾは見られませんでした。唯一見られたエゾ系はモリトンボで、♀が産卵にきていたのをちらっと見たのみでした。

この件について、後日北海道のトンボ研究者の方にご意見を伺いましたがどうもクモマエゾトンボは羽化制御できるそうで条件の悪い年には羽化をしないようです。なので当たり年とはずれ年があるようで2009年は当たり年だったそうです。2009年といえば3年前。あのときにこちらに来ていれば見れたでしょうね。
とは言え大雪山の景色を堪能できたので個人的にはそれなりに満喫できました。
  1. 2012/08/09(木) 22:29:08|
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