阿波蜻蛉

阿波踊りの国(徳島県)出身の勝虫による蜻蛉観察日記

北海道遠征2013~アカメイトトンボその②~

遠征4日目!っていうか最終日!
今回の遠征の一番の目標種、アカメイトトンボを見つけ出すためにぐっすり休んで体力を完全回復させました。
とにかく、もう今日しかないので早朝からポイントに移動、アカメ探索です(幸いにも朝から天気は良好でした)。
図鑑では「朝は岸近くでも見られる」とあるので今日は岸辺も念入りに探索。

マンシュウイトトンボ交尾
マンシュウイトトンボ Ischnura elegans elegans交尾
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

キタイトトンボ♂
キタイトトンンボ Coenagrion ecornutum♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

岸辺近くの抽水植物が生育する箇所に多かったのはこの2種、マンシュウイトトンボとキタイトトンボ。
マンシュウイトトンボはこちらでいうアオモンイトトンボの近縁種なので、好む環境も全く一緒です。
キタイトトンボは華奢感がアジアイトトンボに似てるかな(なんか風が吹くと吹き飛ばされそう。カラカネイトトンボはさらに華奢な感じはしますが…)

エゾイトトンボ交尾
エゾイトトンボ Coenagrion lanceolatum 交尾
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

昨日はあんまり目につかなかったエゾイトトンボですが、この日は諸条件が良かったのか、あちらこちらで生殖活動をしています。

上記の3種にクロイトトンボも加わり、賑やかになってきたのですが、やはりアカメイトトンボは見つかりません(既に池の周りを何周も回ったのですが)。

やはり、池の中央付近がいいのかなという事で昨日同様、ヒシを掻き分け探索します。

ルリイトトンボ連結産卵
ルリイトトンボ Enallagma boreale circulatum連結産卵
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

この日は落ち着いて産卵してくれたルリイトトンボ。

しかし、アカメイト見つからない…。
希望的観測でクロイトトンボの目が赤っぽく見えたり、だんだん禁断症状が…。

アカメイトトンボ♂

ん?
なんか赤っぽいのが見える。
あっ、飛んだ。


アカメイトトンボ♂

赤い!、確実に赤い!!、こいつは赤いぞ~!!!


アカメイトトンボ♂

間違いない!、アカメイトトンボだ!!


アカメイトトンボ♂
アカメイトトンボ Erythromma humerale♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

ようやく出会えた~! アカメさん!! 本当に目が赤い!!
あっ! でも、また飛ばれた。

アカメイトトンボ♂
アカメイトトンボ Erythromma humerale♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

が、やはり赤い目は遠目でも目立ちます。すぐにキャッチ!

アカメイトトンボ♂
アカメイトトンボ Erythromma humerale♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

なんか、むしゃむしゃ食べはじめました。

アカメイトトンボ♂
アカメイトトンボ Erythromma humerale♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

目が赤いせいか、むしゃぶりついているところがなんとも野性的です。
いや、しかし、見つけることができてほっとしました!見つけ出すのに要した時間は実に10時間!、1種に対しこれほど労力をかけたのは久しぶりです。

その後、ペアかいないか探しましたが(♀は♂と繋がっていないとクロイトトンボと見分けがつかんのです)、結局、この個体のみでした。
でも、見ることができて本当によかった!
アカメイトトンボ最高!! 格好いい!!


これで今回の遠征は終了!
広瀬さんが案内してくださったおかけで難関種であるアカメイトトンボ、カラフトイトトンボの両種を無事撮影することが出来ました。
広瀬さん、本当にありがとうございました!!


なお、広瀬さんのブログでも、遠征の様子を紹介していただいております。
是非、ご覧下さい!!

広瀬さんの北海道ハイテクトンボブログへ

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  1. 2013/07/15(月) 20:07:48|
  2. トンボ
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北海道遠征2013~アカメイトトンボその①~

今回の遠征の最大の目的地、アカメイトトンボのポイントに到着!
本種はイトトンボの割に大きな池沼を好むようで、ポイントの水辺も平地の大きな池でした。ヒシがいい感じに広がり、いかにもトンボが好きそうな環境です。
広瀬さんに伺うと、アカメイトトンボは岸辺ではなく、池の中央付近でよく見られるとのことでしたので、さっそく胴長を履いて探索します。しかし、ここにきて天気が曇りがかってきました…。

クロイトトンボ♂
クロイトトンボ Paracercion calamorum calamorum♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

クロイトトンボは何処でも多いですね。
ここでも多数派でした。

ルリイトトンボ♂
ルリイトトンボ Enallagma boreale circulatum♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

ルリイトトンボは自分の中では高地のトンボっていうイメージが強いので、低地帯でしかもヒシの上にとまっているのを見るとなんか違和感があります。


しかし、やはり池の中央付近までいくと水深も結構あり、しかもヒシを掻き分けながらなので結構大変です。
ヒシを掻き分け、探索していると、ときたまオオトラフの♀が卵塊を産み落とす場所を探して、ふらふら飛んでいました。
オオトラフトンボ♀産卵
オオトラフトンボ♀産卵
オオトラフトンボ Epitheca bimaculata sibirica♀産卵
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)


しかし、アカメイトトンボのほうは全く見つかりません。さすがは絶滅危惧ⅠA類。

モノサシトンボ♂
モノサシトンボ Copera annulata♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

モノサシさんは北海道にもいたのね。

っていうかアカメイトトンボ本当にみつからない!
広瀬さんがおっしゃるには天気がやはり、パッとしないというの大きいとのことでした(本種もまたカラフトイトトンボ同様、晴れていないと見つけづらいみたいです)。しばらく広瀬さんと一緒に探していたのですが、広瀬さんも以降はご予定があり、ここでお別れしなければなりません。よく見られた場所について再度ポイントを教えていただき、その付近を中心に念入りに再探索です。

ルリイトトンボ連結産卵
ルリイトトンボ Enallagma boreale circulatum連結産卵
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

ルリイトトンボが産卵していたのですが、落ち着きがありませんでした(私も落ち着きが無かったですが)。

マンシュウイトトンボ♀産卵
マンシュウイトトンボ Ischnura elegans elegansと思われる♀産卵
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

マンシュウイトっぽいのが産卵を始めましたが、これまた落ち着きがありません。


結局、天気のほうがたまに晴れ間が出たりするものの、なんかぱっとしない感じで結果、夕方6時過ぎまで粘りましたが、残念ながらこの日は見つからず。
想像以上にこれは手強いぞ、ということで最終日に賭けることにしました。

ちなみに、ここまで車中泊で乗り切っていましたが、最終日、アカメイトトンボを見つけ出すために体力を完全回復しておこうと、最後だけは宿にとまり、たらふくメシを食って早めに寝て翌日に備えました。





  1. 2013/07/14(日) 23:48:02|
  2. トンボ
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北海道遠征2013~カラフトイトトンボ~

遠征3日目!
この日はいよいよ広瀬さんと合流です。
無精髭を剃り、目いっぱい身なりを整えます(笑)。
朝8時に高速インターの駐車場で待ち合わせ、緊張のご対面。
私は若干、早口になっていたと思いますが、挨拶を終えるとまずカラフトイトトンボの産地を案内していただけるとの事でしたのでさっそく移動、広瀬さんの車の後ろをぴったりくっついていきます。

途中、コエゾトンボが羽化しているかもしれないとの事でしたので、そのポイントも案内していただきました。
コエゾトンボ羽化殻
コエゾトンボ Somatochlora exuberata japonica羽化殻
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

残念ながら、時期が少し遅いようで羽化はみることが出来ませんでしたが、コエゾトンボの羽化殻をゲットすることができました♪

その後、少し車を走らせ、カラフトイトトンボのポイントへ。
ポイントである水域は予想していたより小規模で、山道脇のたまりといった感じでしたが水草が豊富なのでトンボにとっては良さそうな環境でした。さっそく探してみますが曇り空のせいか(本種は晴天時のみ姿を現すようです)全く見つかりません。その後、天気が回復するまで、コエゾトンボが飛ぶポイント等も案内していただき、しばしお話した後、日差しが出てきたので再びポイントへ。
再び、目を凝らしよく見てみるとルリボシヤンマが羽化しているのを見つけることが出来ました。
ルリボシヤンマ♀羽化
ルリボシヤンマ Aeshna juncea juncea♀羽化
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

ルリボシヤンマの羽化の次はモイワサナエ、実はなにげに初めて見るトンボです。
モイワサナエ♂
モイワサナエ Davidius moiwanus moiwanus♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

すると、広瀬さんが静止しているオニヤンマを見つけられていましたのでこれ幸いと撮影します。本州の個体群と比べるとやや小ぶりな感じでした。
オニヤンマ♂(未熟)休止
オニヤンマ Anotogaster sieboldii♂(未熟)休止
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

そんなこんなで色々被写体は見付かるのですが、肝心のカラフトイトトンボは姿を現わしません。しかし、日差しも出てきて条件は良くなってきていたので、ひたすら日当たりの良い水辺で待っていると…


カラフトイトトンボ♂縄張り
カラフトイトトンボ Coenagrion hylas♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

いた! カラフトイトトンボ!!
一匹だけですが、とうとう姿を現してくれました!
イトトンボとしてはガッチリしていて寒冷地のイトトンボ特有の青みがありますので、なんか存在感があります。
カラフトイトトンボ♂縄張り
カラフトイトトンボ Coenagrion hylas♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

カラフトイトトンボ♂縄張り
カラフトイトトンボ Coenagrion hylas♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

結局、この個体だけでしたが無事カラフトイトトンボを撮影することが出来ました。ちなみに本種は♀がかっこいい(♂よりさらにがっちりしていて胸部の斑紋が緑色になる個体もいるようです)みたいなので、機会があれば是非撮影したいものです。

気づけば時間も昼近くになっていたので、途中、お昼をご一緒させていただき、次は今回の遠征のメイン、アカメイトトンボのポイントへ移動です!

  1. 2013/07/14(日) 22:56:58|
  2. トンボ
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北海道遠征2013~イイジマルリボシヤンマ~

遠征2日目。
この日は、一応エゾカオジロトンボの予備日にしていたのですが、初日がそこそこ天気が良くある程度写真は撮れたので、やっぱり北海道に来たからには、あのトンボは見ておきたいな~ということで、広瀬さんとの待ち合わせ場所と逆方向になりますがさらに東の高層湿原に移動しました。

一番の狙いはイイジマルリボシヤンマの羽化。一応4年前にもそこそこ観察していますが、見てみたいものは見てみたいし、時期的には今ぐらいが丁度良いのじゃないのかなということで早朝から探索してみます。
イイジマルリボシヤンマ羽化殻
イイジマルリボシヤンマ Aeshna subarctica subarctica羽化殻
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

が、羽化殻はちらほら見つかるものの、残念ながら羽化中の個体は見つからず。

相変わらず、お綺麗なカラカネイトトンボ。
カラカネイトトンボ♂
カラカネイトトンボ Nehalennia speciosa♂
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

カラカネイトトンボ交尾
カラカネイトトンボ Nehalennia speciosa交尾
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

交尾態は早朝に多いですね。

カオジロトンボ♂
カオジロトンボ Leucorrhinia dubia orientalis♂縄張り
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

一方、イイジマさんは成熟個体は厳しいのかなという予想に反して、気温が上がるにつれ♂が数頭縄張り飛翔を始めました。
イイジマルリボシヤンマ♂
イイジマルリボシヤンマ Aeshna subarctica subarctica♂
NikonD700+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D

イイジマルリボシヤンマ♂
イイジマルリボシヤンマ Aeshna subarctica subarctica♂
NikonD700+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D

イイジマルリボシヤンマ♂
イイジマルリボシヤンマ Aeshna subarctica subarctica♂
NikonD700+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D

羽化は見れなかったものの、綺麗な成熟個体が見れたのでこれはこれで良しです。


  1. 2013/07/13(土) 22:58:22|
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北海道遠征2013~エゾカオジロトンボ~

柏崎編の写真がまだアップしきれていませんが、実は先日、北海道に行っており、そちらの写真を先にアップします。

というわけで、7/12~15の4日間にかけて北海道に行っていました。
今回の遠征の目標はアカメイトトンボ、カラフトイトトンボ、エゾカオジロトンボ。
その中でも、一番の目標はアカメイトトンボです。本種については昨年の遠征時に、かつての多産地を訪れましたが、もう生息していない様子で残念ながら見ることは出来ませんでした。そして、昨年8月に発表された環境省の第4次レッドリストでは、このような状況を受け、アカメイトトンボはあのベッコウトンボやミヤジマトンボと並び絶滅危惧ⅠA類に指定され、現在、北海道で最もみることが難しい種とも言われています。
その為、現況、生息地が非常に限られる本種を撮影するにあたって、どうしてもご一緒させていただきたかったのが地元のトンボ研究者の方である北海道ハイテクトンボブログの広瀬良宏さん。トンボ屋の方は皆さんご存知かと思いますが、長年に渡り北海道のトンボ相について調べられているお方で、私自身、小学生の頃から北海道のトンボ研究者の方と言えば、「広瀬さん」という認識を持っていました。
広瀬さんには昨年の遠征時においてもクモマエゾトンボの生態やアカメイトトンボの現状についてご助言いただき、今回は私の一方的なわがままを聞いてくださり、案内していただける機会をいただきました。その様子については後半14日以降(広瀬さんとは14日お会いすることになっていました)の記事について、順次アップしていきます。

まず、広瀬さんと合流するまでの遠征前半(12~13日)の初日は、釧路でエゾカオジロトンボを撮影していました。なお、エゾカオジロトンボは、最近関東のポイント等も含め、遠征する時はいつもお世話になっていますU田さんにポイントを教えて頂きました。
図鑑などではエゾカオジロトンボはミズドグサ(山本氏いわく、つくしの化け物)という水生植物が生育する浅い沼に生息するという表記がありましたが、まさしくその通りの環境でした。

目的のエゾカオジロトンボはやや老熟気味でしたが、交尾態などを含め多数見ることが出来ました。
エゾカオジロトンボ♂
エゾカオジロトンボ Leucorrhinia intermedia ijimai♂縄張り
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

エゾカオジロトンボ交尾
エゾカオジロトンボ Leucorrhinia intermedia ijimai交尾
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

が、しかし、想像以上に敏感ですばしっこく上の写真もさんざん追いかけ回してようやく撮れたという感じです。「個体数が多くすぐ止まるのになんでこんなに思うようにとれないんだ!」と、ちょっと苛立ちながら撮影していました。
あと、図鑑では、♂同士の連結や3連結が頻繁に観察されるとありましたがまさにその通りでした。
エゾカオジロトンボ♂連結
エゾカオジロトンボ Leucorrhinia intermedia ijimai♂連結
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

エゾカオジロトンボ♂3連結
エゾカオジロトンボ Leucorrhinia intermedia ijimai♂3連結
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

エゾカオジロトンボ3連結
エゾカオジロトンボ Leucorrhinia intermedia ijimai3連結
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

産卵も結構くるのですが、若干、ミズドグサなどが映り込むのと、他に多数いたヨツボシトンボがちょっかいを出したりしてなかなか思うように撮影できませんでした。
エゾカオジロトンボ♀産卵
エゾカオジロトンボ Leucorrhinia intermedia ijimai♀産卵
NikonD700+AF-S VR Micro Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

しかし、まずはエゾカオジロトンボについて一連の生態を撮影することが出来ました。
ちなみにこの場所ではその他にヨツボシトンボ、キタイトトンボ、ルリボシヤンマ等が主に見られました。




  1. 2013/07/12(金) 22:54:34|
  2. トンボ
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